2008年11月27日木曜日

森の再生

この所の地球温暖化などで「森の再生」が注目されており、実際の現場を見学してみたく、友人のお父上が久万高原町で林業を営んでいらっしゃるとの事で先週末に見学させて頂きました。まだ午前中だったので朝日で霜が輝き凛とした静けさの森の中へご案内頂きました。

枝打ちや間伐も行き届いており木漏れ日が差し込み下草の緑も元気よく、ヒノキの木々もしっかり威風堂々と山に根を張りすっくと立っていました。
しかしわが国の林業は、住宅洋風化が進み国産材の需要が激減し価格が下落、後継者不足で山の手入れも行き届かず衰退していくばかりですと嘆いておられました。
ただ一方では若者が山に還り新しい取り組みも始まっており、里山制度も各地で広がり森の大切さも見直されつつあるとの事。


又現在、国道の防災工事でも「森の再生=道路防災」と位置づけ、戦後植林された手入れ不足の人工林の間伐を進め、自然の山の防災力を高める新しい取り組みなども始まっているところです。我々川下の生活は川上の森林や山の様々な恩恵に授かりながら営まれている事を再認識して、今一度山や森に目を向けることが大切なのではと思いました。
その後、先月10/25~27に皇太子殿下のご来県を仰ぎ第32回全国育樹祭の行事の一環でお手入れ式が行われた松山市久谷町の「ふれあい林」を訪ねてみました。
同地で昭和41年に開催された全国植樹祭の時に昭和天皇・皇后がお手植えされた6本の杉は今年43歳との事、その杉のお手入れに皇太子殿下自らが率先垂範され全ての生活の源である森の大切さを全国へ発信されたのです。
ふれあい林は見事に成長し手入れも行き届き素晴らしい緑あふれる日本の未来を想像できる森となっていました。このような森が全国に拡がればまだまだ日本は大きな可能性を秘めており明るい未来が開けるのではと実感致しました。

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