2008年11月3日月曜日

東京ホテルウォーズ

生時代にアルバイトでお世話になった東京・パレスホテル時代の先輩より電話があり懐かしく当時へタイムスリップ致しました。
用件は、1961年開業以来幾多のリニューアルを経て47年間を経過し、この度’09年1月に全面改築するとの事で、同窓会を12月に開催するので非正規雇用だった私迄もお声がかかりました。

パレスホテルには、旧ホテルテート(貿易庁直営)から事業継承し開業したばかりの草創期1963年から東京オリンピックを挟み3年間、アルバイトウエイターとしてお世話になり様々な社会勉強をさせて頂き、カルチャーショックも数多く経験致しました。
←昭和31年頃のHOTEL TEITO(ホテル帝都)
現在都心では外資系高級ホテルの進出ラッシュが続き、迎え撃つ既存の帝国ホテル、ホテルオークラ、ホテルニューオータニなど数年前から100億円以上をかけてリニューアルし臨戦態勢を整えているとの事。
正しく東京ホテルウォーズ展開中です!
パレスホテルは、皇居前(大手門前)と云う事で皇族の方々も多くご利用されており、当時は皇居内馬場もすぐ近くにあり、ランチやティータイムにも乗馬スタイルでよくお見えになっていました。
歴史学者(古代オリエント史専攻)として東京女子大他で教壇にも立たれていた三笠宮殿下(崇仁親王)はよくお一人でランチに来られいつも決まった席に座られ読書や原稿を書いたりされていました。
非常に物静かですが気さくな殿下で店内が暇な時には話しかけられお相手をさせて頂きました。皇族の中でも先進的な考えをお持ちで当時「格子無き牢獄」と自ら皇室批判をされ物議を醸しました。
ご子息の故高円宮殿下も開かれた方で、スポーツ好きな殿下とは後にヨットを通じて交流が出来ましたが急逝されてしまい誠に残念です。又、政財界人の事務所も多く、リーダー格の方々の朝食会やパーティーなどもよく開催されていました。
隣接のパレスビルには海外航空会社(パンナム、キャセイ、アリタリア等々)の日本事務所も多く、海外からの経済ミッション御一行など外国人利用率の高いホテルであったと思います。
東京オリンピック開催中は普段の約3倍近くの来客があり、海外のリッチな選手は選手村ではなく我々のホテルにも多く宿泊されていました。中でも米国陸上選手のボブ・ヘイズは100m、4×100mで2冠に輝き、その後はアメフトNFLダラス・カウボーイズの俊足のワイドレシーバーとして活躍しました。非常にフレンドリーで離日の際にはサインと米国選手団のバッチを頂き感激したことを思い出します。他には馬術やセーリングなどの選手が宿泊されていました。

当時の方々は殆んどいませんが今でも上京の際には時々利用させて頂き懐かしい各セクションのメニューを楽しんでおります。
【パレスホテルHP】http://www.palacehotel.co.jp/index.html

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