2009年3月25日水曜日

佐古ダムボートコース完成

平成15年3月に完成した東温市下林の農業かんがい用水「佐古ダム」の湖面に、東温市ボート愛好者待望の静水面ボート練習コースが完成し、3/22(日)にオープニングイベントが開催されました。

ダムサイトで行われた開会式には高須賀功東温市長はじめ県体協強化委員長の山本巌氏(元ラグビー日本代表監督)ら来賓と共に、ボート競技でオリンピックに4回出場し次のロンドン五輪を目指している武田大作選手(ダイキ)も華を添えました。

参加者は大勢の地元小中学生と東温市在住の各高校大学ボート部OBなど。新設されたポンツーン(浮き桟橋)で武田選手と彼の母校愛媛大学ボート部員によるボート教室が開かれました。 開会式の間は湖面に白波が立っていましたが、その後は風もおさまり、ダブルスカルの滑るような漕法を披露した後は佐古ダム下の拝志小学校体育館に移動し、武田選手のボート競技解説や陸用練習機「エルゴマシーン」等を使った基本練習などがあり、さすがオリンピック4回出場の武田選手の話には子供達も目を輝かしていました。私も彼の親しみやすい説明に聞き入っていました。
当県は第一回「坊っちゃん文学賞」受賞作品「がんばっていきまっしょい」(松山東高校ボート部OG敷村良子さん作)でも紹介されているようにボート王国と言われ、明治39年に旧制松山中学に創設された後全県下に普及し全国的にも高いレベルですが、最近の軽量艇になってからは静水面の練習水面も限られており普及や底辺拡大にも限界がありました。公認コースでない短水路でも近くにあれば気軽に乗艇できる機会も増え、ボート人口の底辺拡大にも繋がることでしょう。

ボートはバランスのとれた運動量です。生涯スポーツとして欧州各国では四季を通じ老若男女が郊外の運河や湖水、海浜でシングルスカルやダブルスカルなどを楽しんでいる風景をよく見かけます。

【佐古ダム概要】
位置:東温市下林地先(旧佐古谷池) ※県道23号(伊予川内線)上林より下林へ上がる。
河川:1級河川・重信川水系 佐川川
設置者:農水省 中国四国農政局 道前道後平野農業水利事業所
ダム型式:重力式コンクリートダム
堤高:31.0m 堤頂長:210.0m 堤頂幅:4.0m
堤頂標高:EL147.0m 満水位:EL144.1m
満水面積:0.1K㎡ かんがい面積1.174ha

0 件のコメント: